入門・基礎知識

企業価値を見極めバリュー投資で利益を狙おう!

バリュー投資とは企業価値(企業業績や財務状況)と比較して、株価が割安な銘柄に投資する手法です。

頻繁に取引する必要がないので、仕事などが忙しい兼業投資家にもおすすめの手法です。この記事は、バリュー投資をするには何に注目すればいいのかをご紹介していきます。

バリュー投資をするために必要な指標は3つ

バリュー投資を行う際には株価が割安かどうかを判断して投資します。そして、割安を判断する指標には主に

  1. PER
  2. PBR
  3. 配当利回り

の3つがありあます。

PERとは「Price Earning Ratio」の略で、日本語では「株価収益率」と呼びます。会社の利益と比べてみて株価が割安かどうかを判断する指標です。

株価が一株当たり当期純利益の何倍の水準にあるかを表します。 PERの計算式は以下のようになります。

例えば、株価が500円で1株当たり当期純利益が20円だった場合 、PER は

500円 ÷ 20円 =25(倍)

となります。

PERは低いほど割安です。業種ごとに割安の目安は異なりますが、東証1部の平均PERは約15倍ですので、10倍を下回ると割安と判断しますただし、業績変動の激しい企業は同じ株価でもPERが5倍でも翌年50倍になる場合や、さらに赤字企業では PERを計算できません。毎年業績が安定していて、黒字を計上している企業でないとPERによる株価評価は難しいのです。次はPBRを見ていきましょう。

PBRとは「Price Book-value Ratio」の略で、日本語では「株価純資産倍率」と呼びます。株価が一株当たり純資産の何倍の水準にあるかを表しています。計算式は以下のようになります。

PBRが1倍を下回ると株価が割安と判断します 。PBR が1倍を割れるということは、株価が1株当たり純資産を下回っていることを表します。1株当たり純資産とは、企業が解散した時に株主が受け取れる1株当たりの金額のことです。ですから、PBR1倍割れとは、株価よりも企業を解散した時に、株主が受け取ることができる金額が高いということになるので、株価が割安と判断されるのです。

PBRは割安企業を買う以外にも、株価の下値目処として利用することができます。例えば、PBR が1倍を上回っている優良企業で株価が下がってきた場合、 PBR1倍 に近づくと下値支持線として機能することがよくあります。最後に配当利回りです。

配当利回りとは、現在の株価で株を買った場合、年間何パーセントの配当金を得ることができるかを表したものです。計算式は以下のようになります。

例えば配当が20円で株価が1,000円だった場合、配当利回りは

20円 ÷ 1,000円 = 0.02

となり、2%の配当利回りとなります。

3%以上の配当利回りを高配当銘柄と判断します。ただし、株価が下がると配当利回りは上昇するので、なぜ株価が下がっているのかを考える必要があります。例えば今後の事業展開や財務内容に懸念があって株価が下がっている場合は、将来的に配当が減る減配のリスクもあります。

ですから、配当だけでなく、企業の経営状況も分析して投資するようにしましょう。それでは、企業価値を分析したら、どのタイミングで買えばいいのかを説明していきます。

バリュー投資で買いのタイミングは2つ

バリュー投資で買いのタイミングは①相場全体が下げた時②会社の特殊事情で下げた時の2つです。それぞれ見ていきましょう。

バリュー投資で買いのタイミング①~相場が暴落した時

例えば、海外要因(NYダウ下落等)で日経平均株価など相場全体が下がって株価が下がった時、その企業の価値自体に変化がないのなら割安になった株を買うチャンスとなります。ただし、市場がパニックになっている時に買い向かうのは勇気がいるので、日ごろから企業分析をしっかりと行っておく必要があります。

次はバリュー株買い2つ目のタイミングです。

バリュー投資で買いのタイミング②~会社の特殊事情で株価が下がった時

企業の問題(経営陣の不祥事や法律違反等)が起こって株価が下落した時に、会社の業績にどの程度影響を与えるかを分析し、本業に大きな影響はなく、企業価値より割安と判断したら買いを入れます。ただし、個別企業の問題の場合、そのまま安値圏に放置される可能性も高いので注意が必要です。

このように、バリュー投資では逆張り(株価が下落した時に買い)が基本となります。

それでは、バリュー投資のメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

バリュー投資のメリット

  • 安値圏で株を買うことができる

企業価値に対して割安と思われる企業を買うのがバリュー投資ですから、安値圏で株を買うことができます。高値づかみをしてしまう恐れが少なく、損失が限定されます。

  • バリュー投資は長期投資なので短期的な株価の動きは気にしなくてもよい

バリュー投資は株価ではなく企業に投資するので、日々の株価に一喜一憂する必要はありません。長期でその企業本来の価値まで戻るのを待てばいいのです。短期的な値動きを気にする必要はないので、サラリーマンなどの兼業投資家でも安心して投資することができます。

バリュー投資のデメリット

  • 割安のまま放置されて利益がでるまで時間がかかる

割安銘柄の底値は堅いものの、そのまま安値圏で放置される可能性があります。利益がでるまで何年も時間がかかる可能性があるのです。他の銘柄が上昇している時に、持ち株が上がらないと焦ってしまいがちですが、短期的な動向に惑わされず「長期で利益を得る」という精神的な強さが必要になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。バリュー投資を行うために必要な3つの指標とメリット・デメリットを紹介しました。短期的な値動きを気にすることないので、兼業投資家におすすめの手法です。この記事がバリュー投資を始めるきっかけになれば幸いです。