入門・基礎知識

少額投資!ミニ株・単元未満株・累積(るいとう)とは?メリットとデメリット

株をはじめたいなと思っていても、最初から大金を投資するのは怖いですよね。
まずは、どんな仕組みなのかやってみたいけど、なかなか始められない人も多いのでは?

株は最低単元が決まっているので、欲しい銘柄もなかなか買えない人もいるでしょう。
資金が少なくても欲しい株を買える方法があります。
それが「単元未満株」です。

単元未満株を買う方法は、3種類あります。では紹介していきますね。

株取引は「100株単位」や「1,000株単位」のパック売りが基本

売買には『単元』という単位が使われます。企業によって1単元=100株または1,000株と決まっていて、基本的には単元単位でしか売買できません。これを単元株制度といいます。

株価と最低単元によっては、投資金額が高くなってしまう銘柄もあり、手が出せないこともあると思います。
「最低投資金額が高すぎて手が出ない」という悩みを解決してくれるのが、単元未満株(端株)です。

単元未満の株を買う方法は、単元未満株・ミニ株・株式累積投資(るいとう)の3種類があります。
3種類の違いを説明していきますね。

単元未満株とは?

単元株制度は2001年に創られた制度で、会社が定めた株数を1単元とし、株式1単元につき議決権の行使が認められています。
単元未満株取引は、証券会社によって、S株、プチ株、ワン株、まめ株などの名称が付いています。

保有株数が1単元未満でも、株主の権利や配当金は受け取れます。

単元未満株のメリット

単元未満株のメリット①小額でスタートできる

まめ株は、1株から購入できるので数百円~数千円で株式投資ができます。いきなり大金を投じるのは怖いという方や、資金を用意できないという方も、まめ株なら安心して始められるではないでしょうか?

単元未満株のメリット②たくさんの銘柄を買うことが出来る

小さい資金で購入できるということは、残りのお金で他の株を買うこともできます。投資は分散投資が基本と言われますが、資金力がないと銘柄を分散させるのも大変です。

まめ株なら、多くの銘柄に分散させることが可能ですね。

単元未満株のメリット③リスクを分散出来る

「卵は1つのカゴに盛るな」という言葉あるように、投資では銘柄を分散させることが基本です。投資していた企業が不測の事態によって経営難を迎えた場合、その企業1つに投資していると、大きなダメージを受けてしまいます。ですが、幅広い銘柄に投資していると、1つ悪い企業が出ても他の銘柄でカバーできます。

小さな資金でも分散させやすいまめ株は、初心者にもってこいと言えます。

単元未満株のメリット④配当金が受け取れる

配当金は株式投資の醍醐味の1つでもあります。年に12回企業から配当金を受け取ると、自分が株主である実感が湧いてきます。

この配当金は、まめ株でも受け取れます。
単元とは関係なく持っている株数に応じて支払われるので、まずは少額からでも株主の気分を味わってみましょう。

単元未満株のデメリット

単元未満株のデメリット①株主優待を受けられない

株主優待も株式投資の醍醐味の1つですが、残念ながらまめ株では受けることができません。

株主優待は、持ち株数に応じてもらえる商品が変わったりしますが、基本的には1単元以上で優待が受けられる制度です。ですから、単元未満だと優待の権利が得られないのです。

単元未満株のデメリット②指値注文が使えない

株の売買には、成行注文と指値注文があります。
まめ株では、自分の欲しい価格に注文を出しておく指値注文という注文方法が使えません。
単元未満株を買うタイミングは1日に2回、前場(ぜんば)の始値(はじめね)か、後場(ごば)の始値のみと限られています。

まめ株では、注文当日の終値が買値になる成行注文で売買します。

そのため、当日のニュースなどで株価が上がってしまった場合、想定よりも高い価格で購入することがあるので注意しましょう。

単元未満株のデメリット③取引手数料が割高

まめ株は、株式自体の購入金額が小さくなるので、相対的に手数料が割高になってしまいます。
例えば、ある証券会社で1単元10万円の株を買った時の手数料が100円だとします。同じ証券会社で単元未満株を買うと、3,000円の株でも50円の手数料がかかります。

これは、金額自体が小さいので気にしない人もいるかと思いますが、元手からの割合で考えるとかなり割高ですよね。

単元未満株のデメリット④議決権を行使できない

配当や優待は株式投資の醍醐味であると言いましたが、株主にはもう1つ大事な権利があります。それが議決権です。

議決権とは、選挙でいう投票権のようなもので持株数に応じて与えられるものです。
通常1単元につき1つの議決権が与えられるので、単元未満の保有では議決権が得られないのです。

ミニ株とは?単元未満株の違い

株式ミニ投資、ミニ株とは?

ミニ株と単元未満株は名前のイメージもよく似ていることから、混同されがちですが、明確に違うものです。単元未満株が1株~売買できるのに対し、ミニ株は単元株数の10分の1単位で買うことが出来ます。

ミニ株の買い方は、単元未満株取引よりさらに制限されています。
「注文翌日の始値のみ」と決まっています。単元未満株と同じく、予想外の値段で約定する可能性があるので注意が必要です。

ミニ株のデメリット:株主優待が貰えない手数料が高い

さらにミニ株は買える銘柄の制限が大きいことや、手数料が単元未満株よりも高いことなどデメリットもあります。
ミニ株は買っても自分の名前ではなく、証券会社(「○○証券株式ミニ投資口」)になります。
そのため、自分の株であっても株主優待が貰えないのです。
配当金については、換金が可能な優待の場合は、証券会社が配布してくれる場合もあります。

手数料も高く、買える銘柄が限られているので、特にこだわりが無いのであれば、単元未満株をおすすめします!

マネックス証券は、株式ミニ投資(ミニ株)の取扱を停止し、単元未満株取引にシフトしています。
デメリットが多く、利用者が少なかったのではないでしょうか。

ミニ株・単元未満株(S株・ワン株・プチ株・まめ株)手数料比較

証券会社名 取引手数料 サービス名
SBI証券 約定代金×0.500%(税抜、最低手数料は50円) S株(単元未満株)
マネックス証券 約定代金×0.5%(最低手数料は48円) ワン株(単元未満株)
カブドットコム証券 約定代金2万円まで100円、以降1万円増加まで毎に67円加算 プチ株(単元未満株)
野村證券 約定代金×1.08%(一律、最低手数料は540円) まめ株(単元未満株)
大和証券 1売買単位の株式委託手数料 × 株式ミニ投資売買株数 ÷ 1売買単位株数 ミニ株
岡三オンライン証券 インターネット利用の場合、約定代金が2万円までで200円、3万円までで300円、10万円までで600円、以降10万円ごとに増加で600円ずつ加算。(税抜) 単元未満株
SMBC日興証券 総合コースにおける支店の手数料を按分したもの。※7 単元未満株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 1単元あたりの手数料 × (売買株数÷1単元株数) 単元未満株
アイザワ証券 売買の場合、約定代金×1.3500%(最低手数料は100,000円以下で、1,350円)
買取・買増請求の場合、1件ごとに540円
単元未満株

2018年4月時点

SBI証券のS株とマネックス証券のワン株が最安値水準で、株ドットコム証券のプチ株が追従する形になっています。また、単元未満株でも、野村證券のまめ株は少し手数料が高めに設定されていますね。

そしてミニ株を見ると、かなり割高に感じると思います。
条件が同じなら、手数料は安いほうがお得ですよね。

株の積立投資「累積(るいとう)」とは?

月々1万円から買える!毎月一定金額で株を積立る

少額で大企業の株を買うためには、株の積立投資である累積(るいとう)が便利です。累積(るいとう)は単元未満の株を無理なく購入できる方法で、具体的には毎月決まった金額だけ指定した銘柄を買い付けていく積立方式になっています。

証券会社が指定している銘柄に限定されるものの、月々1万円といった、現実的な金額なので、誰でも、積極的な投資運用ができるのが主なメリットです。

「ドルコスト平均法」で投資ができるメリット

株の名義は基本的に証券会社になっており、積み立てによって1単元よりも大きくなったら普通に売買する方法も選べます。 いつも定額で購入していく株の積立投資は高い時には少なく、逆に安い時には多くなってドルコスト平均法の効果を得られます。

ドルコスト平均法とは…一定額で買い続けることで、トータルの購入単価を抑える投資手法。
詳しくは「ドルコスト平均法とは?正しく理解して有効活用しよう」の記事をご覧ください。

特に意識をしなくても有利な値段で買い付けられるので、株式市場の値動きがよく分からない方でもプロに近いパフォーマンスになるのが特徴です。会社によって実施している社員持ち株制度では、自社の株しか買えない上に退職する時ぐらいしか売れませんが、累積(るいとう)は自分自身で行っている運用だから証券会社を通して自由に売却できます。

投資信託との違いはプロに運用を任せるのかどうかで、株の積立投資では自分で買い付ける銘柄を決める直接取引だから部分的に切り替えるといった柔軟な対応が可能です。配当金は割合に応じて配分されますが、自動的に再投資に回されます。 自分で判断できる累積(るいとう)ですが、口座管理料などの様々な手数料がかかるので直接投資する単元未満株の売買よりも割高であるのがデメリットです。

システムとして実行するので買い付けは決められた日にしか行えず、それ以外の日にチャンスがあっても動くことはできないので注意しましょう。

カブドットコム証券のプレミアム積立は手数料が安くておすすめ

長期間じっくりと積み立てをしていくことで普段は縁がない優良銘柄を手に入れる仕組みだから、途中で売却した場合は手数料がかさんで不利になってしまう点も覚えておく必要があります。 カブドットコム証券のプレミアム積立は、一般的な累積(るいとう)の上位互換のサービスです。

毎月500円ぐらいの少額からスタートできて、しかも単元未満株の積み立てだから名義人は証券会社ではなく自分自身になります。単元よりも大きくなったら普通に売却することや、そのまま保有することで株主として配当金の受け取りや株主総会で議決権を行使できる立場です。

口座管理料を徴収しないばかりか、月々の手数料についても続けていくほど割引されるという画期的なサービスで人気があります。 少額からお得に株を買っていきたい方には、カブドットコム証券のプレミアム積立が最も有利です。

従来の株の積み立てでネックになっていた部分を解消しているので、他の証券会社よりもムダのない投資運用を実現できます。大企業の株に分散投資をすれば、勝ち組の収益の一部を還元してもらえる株主になれます。

単元未満では権利が制限されるものの、それでも銀行の定期預金よりも高利回りになるケースが多い金融商品です。プレミアム積立のために口座開設をするだけの価値がありますよ。

まとめ

単元未満株は、資金が少ない方にも、初めての投資は怖いという方にもおすすめできます。小さい金額で複数銘柄に分散投資しておけば、大きな損は出にくいからです。

株の上げ下げとはどういうものか、配当金を受け取るとはどういうことなのかを、少額で経験できます。
まず単元未満株で投資し、なれてきたら通常の単元取引に移行しても良いですね。