入門・基礎知識

株を貸して金利ゲット!おいしい貸株サービスとは?

配当金や株主優待は、インカムゲインを得られることは知っている方も多いですよね。
貸株サービス」というサービスも、インカムゲインを得る方法です。

これを使えば、銘柄によって20%もの金利をゲットすることも可能です。今回は「貸株サービス」について、どんなサービスなのか、また、メリットやデメリットについて紹介します。

貸株サービス」を知らない方は是非じっくり読んで知っておくと良いでしょう。

貸株サービス(貸し株)とは?

貸株サービスの仕組み

貸株サービスとは、保有している株式を証券会社に貸し出すことで、その分の金利(貸株金利)を得られるというサービスです。

これは持っている株を証券会社に貸し、証券会社が株を借りたいと思っているヘッジファンドなど機関投資家と呼ばれる人や会社にさらに貸し出す仕組みです。株そのものに通貨のような金利があるわけではありませんが、貸したい人と借りたい人がおり、手数料を徴収することによって貸し出す人に利息を払う仕組みが貸株です。

それによって得られた金利を、貸してくれた投資家に還元するというものです。こうした仕組みがあるため、どの株式でも貸株の対象となるわけではありません。証券会社が必要としている株式のみ、金利を受け取れることになります。

対象となる銘柄も常に見直されているため、サービスを利用しようと考えているならこの点については注意する必要があります。 貸しているからといって、保有株の流動性が落ちるわけではないのもこのサービスの良いところです。

相場を見ていて売却したいと考えたときは、そのまま売ることが可能です。貸すのをやめたいというときでも、返却指示を出すことで元の状態に戻すことができます。

証券会社によって「貸株」を利用できる会社があります。
SBI証券やカブドットコム証券、楽天証券といったネット証券会社も、貸株サービスを提供しており、口座を開設している投資家なら申し込むだけで簡単に貸し出しを始めることができます。

金利20%のボーナス銘柄も!貸株サービスのメリット

貸株サービスの金利は銀行を上回る

株を持っているならそのまま保有しておけばいいのにと考えたくなりますが、実はおいしいメリットがあることから活用している人はたくさんいます。

そのメリットというのが、ネット証券会社に貸すことで[keikou]金利が得られる[/keikou]という点です。

証券会社によって異なりますが、通常は保有している株式の数量に終値をかけて、さらに貸株金利をかけたものを365日で割ったものが金利となります。これが1ヶ月毎にまとめて入金されるため、まさに銀行預金と同じような投資効果が得られることになります。

銀行預金と同じと言いましたが、実際にはさらに有利です。と言うのも金利によって受け取れる金額が非常に高いからです。一般的な銀行の定期預金よりはるかに利率が高く設定されているため、貸し出しているだけでかなりの利益を得られることになります。特に証券会社が指定しているボーナス銘柄を保有していると、それは10倍以上にも跳ね上がります。

株は発行している会社によって流動性が異なり、普段はあまり取引されないような銘柄が急に動き出すと、貸株が足りなくなることがあります。そのようなときには貸し出す株を補うために高額なボーナスが付与されることもあります。

売りたいタイミングは逃さず、さらに保有している期間も利息が得られます。現在日本の金利は非常に低いため、普通預金や定期預金で貯金をしていたとしても、大した金額にはなりません。貸株ではその何十倍もの高金利で利益を得ることができますので、貯金の代わりに運用するという方法もあります。

株は持っているだけでは利益が出ず、値動きによる利益を確定するためには必ず売り買いをしなくてはなりませんが、貸株サービスを利用すると利息が発生するので、株を売らずに長期保有している人でも定期的な利益を得ることができるようになるでしょう。

銀行に預けておくより、貸株サービスで運用したほうが資金が増えると言われるのはこうしたメリットがあるからです。

貸株中も配当金・株主優待は受け取れる

ただし株式の取引をしている方なら、貸してしまうのであれば何らかの不都合も出てきそうと感じるかもしれません。その一例が株主優待です。株式を保有していることで権利が得られる株主優待だけに、貸し出してしまうともらえないのではないかと不安に感じることでしょう。しかしその点でも問題はありません。

なぜなら貸株サービスを利用していても優待を受け取ることは可能だからです。

各証券会社ではこのサービスについて、優待を優先するという設定項目を設けています。これを指定することで、通常通りに優待や配当金を受け取ることが可能です。

貸株サービスのデメリット

配当金相当額を受け取った時税金面でデメリットがある

ただし、配当や優待の有無は銘柄ごとによって異なり、設定されていない会社もあるので注意しましょう。配当があっても優待がない銘柄では自動取得サービスが発動せず、受け取ることができるお金は配当金相当額の利息です。また、長期間保有していると経営上の問題から臨時株主総会が開かれる可能性があります。

権利確定日のようにカレンダーで決められているタイミングでは自動取得設定が有効になりますが、不定期に行われる総会のタイミングで名簿が更新されると、株主でないことが判明して株主優待が受けられなくなる可能性もゼロではありません。

優待がいらないという人は自動取得サービスをオフにしておけば、配当金相当額の利息だけを受け取ることができます。 貸株サービスの金利や配当時に受け取ったお金にも税が課せられることになるので、人によっては確定申告をしなくてはなりません。受け取ったお金が「配当金」で特定口座を利用していれば自動的に源泉徴収後のお金が手元に入ってきますが、特定口座を利用していない人、配当金相当額を受け取った人は確定申告が必要です。

配当金相当額は配当所得控除を受けることができないため、税金面で不利になりますし、総合課税の雑所得扱いになるため、収入次第では高額な税率が課せられることになります。配当金であれば、仮に売買で損失が出たとしても損失を相殺することができますが、配当金相当額では合算することができません。

貸株で得たお金も総合課税の雑所得扱いとなりますが、サラリーマンで給与を1か所から得ており、年末調整をしている人は20万円まで申告不要です。貸株の利息だけで20万円の利息が発生するのは相当な株を保有していなくてはならないので、一般的なトレーダーにとってはあまり関係ないかもしれません。

株を貸した相手(証券会社)が倒産したら株を失うリスク

また、貸株サービスの最も大きなリスクが、株を貸している証券会社が倒産した場合です。貸株では無担保で証券会社に株を貸し出すことになるため、投資者保護基金の対象外となり、保有していた株そのものも返ってこなくなる可能性があります。

貸株を利用していなければ基金によって保護されますので、毎日わずかばかりの利息のために負うリスクをしっかりと認識しておかなくてはなりません。

経営状態の不安定な証券会社で取引をする場合は貸株サービスの利用は慎重に行わなくてはならないのです。取引する銘柄の経営状態だけでなく、株を預けている証券会社の経営状態も定期的にチェックするようにしましょう。 証券会社によっては株を担保にFXなどほかの金融商品の取引が行えるところもあります。

貸株サービスと併用することができないので、他の金融商品の取引もしたい人は資金の割り振りを考えなくてはなりません。貸株サービスとして貸し出さない株の設定をすることもできますので、金利の低い株は外して別の取引の担保にするのも良いでしょう。

貸株サービスの活用方法

このようにメリットの多い貸株サービスには、次のような活用方法が考えられます。一つが、買ってから値下がりしたことで塩漬けになっている株を使うというものです。

いつか値上がりするだろうと保有していても、そのままでは利益を生み出してくれません。ところが貸株として証券会社に出せば、塩漬け株でも資金を増やしてくれます。 もう一つが、ボーナス銘柄を狙って株式を購入していくという方法です。優待や配当金に加えて金利まで受け取れるのですから、数ある銘柄の中でも保有する価値が高いと言えるのではないでしょうか。対象となるのは見直されるため、そのたびに売買を繰り返していけば優れたポートフォリオが完成するでしょう。