入門・基礎知識

株取引の大原則である株価の決まり方について徹底解説!

今回は、株取引の大原則である株価の決まり方について解説していきます。

株価は、証券取引所におけるその時点での需要と供給のバランスによって決まっています。

更に具体的に言うと、東京証券取引所では、取引が始まる寄り付きと取引が終わる引けには板寄せ方式で株価が決まり、取引時間中にはザラバ方式で株価が決まっています。

株価の決まり方について詳しく見ていきましょう。

 

株価は「板寄せ方式」と「ザラバ寄せ方式」で決まっている

日本の多くの上場企業の株式の取引が行われる東京証券取引所では、[keikou]板寄せ方式とザラバ寄せ方式で株価が決まっています。[/keikou]

板寄せ方式は取引開始時刻(寄り付き・後場寄り)と取引終了時刻(前引け・大引け)に実施され、ザラバ方式は取引時間中(ザラバ)は常に実施されています。

板寄せ方式とザラバ方式の違いは次のようになります(※かっこ内は東証の時刻)。

板寄せ方式 ザラバ方式
実施タイミング 寄り付き(9時00分)
前引け(11時30分)
後場寄り(12時30分)
大引け(15時00分)
特別気配
ザラバ(9時00分~11時30分、12時30分~15時00分)
約定価格 板に出ている買い注文と売り注文から合致する価格を決める 価格優先の原則・時間優先の原則に従い、価格を決める

 

つまり、[keikou]寄り付きと引けには「板寄せ方式」で価格が決まり、それ以外の場合は「ザラバ方式」で価格が決まり続けるということになります。[/keikou]

それでは、板寄せ方式とザラバ方式について詳しく見ていきましょう。

 

板寄せ方式とは?

板寄せ方式とは、寄り付き前の買い注文と売り注文の状態(板)から、買い注文と売り注文を優先順位の高いものから順次対当させながら、数量的に合致する価格を求め、その価格を約定価格(始値)とする方法です。

9時00分の寄り付き前か12時30分の後場寄り前に各銘柄を証券会社のチャートソフトなどで見てみると、板寄せ方式で寄り付き前の価格が動いていることを確認することができます。

板寄せ方式で価格が決まる手順は次の3ステップです。

[su_box title=”板寄せ方式で価格が決まる3ステップ” box_color=”#133574″]
1.成行の売り注文と買い注文が全て約定する。
2.約定価格より高い買い注文と、約定価格より低い売り注文が全て約定する。
3.約定価格の売り注文・買い注文のいずれか一方が全て約定する。[/su_box]

それでは、具体的な板の情報に当てはめて、板寄せ方式で価格が決まる手順を見ていきましょう。

(売呼値) 価格 (買呼値)
2000 成行 3000
1002 1000
1001 1500
4500 1000 4000
2800 999
700 998

まず、成行の売り注文2000株と、成行の買い注文3000株を対当させます。この時点では、成行の買い注文が1000株残ります。

次に、始値を1000円と仮定して、成行の買い注文の残り1000株と1001円以上の買い注文2500株(1500株+1000株)を、999円以下の売り注文3500株(2800株+700株)と対当させると、3500株で合致します。

最後に、1000円の買い注文4000株と売り注文4500株を対当させます。売り注文が500株多いですが、買い注文4000株を全て約定させれば売買は成立します。

この結果、1000円で7500株が約定することになります。
※成行注文、1000円以上の買い注文、1000円以下の売り注文の全てが約定価格(始値)の1000円で約定します。

 

ザラバ方式とは?

ザラバ方式とは、寄り付きから引けまでの間に、価格優先の原則・時間優先の原則に従って価格が決定する方法です。

価格優先の法則とは、売り注文では呼び値の低い注文を優先し、買い注文では呼び値の高い注文を優先して売買注文を成立させるというものです。

例えば、「1000円で1000株の売り注文」と「1001円で1000株の売り注文」が発注された場合は、「1000円で1000株の売り注文」が優先されます。また、「1000円で1000株の買い注文」と「1001円で1000株の買い注文」が発注された場合は、「1001円で1000株の買い注文」が優先されます。

株を売りたい人が複数いる場合は安い価格で売りたい人が優先され、同じ株を買いたい人が複数いる場合は高い価格で買いたい人が優先されると考えると分かりやすいかと思います。

次に、時間優先の法則とは、同一価格の買い・売り注文が出された場合は、先に出された注文を優先して売買を成立させるというものです。

例えば、複数の人が「1000円で1000株の買い注文(売り注文)」を出した場合は、先にこの注文を出した人から順に売買が成立していきます。

それでは、具体的な板の情報に当てはめて、ザラバ方式について見ていきましょう。

(売呼値) 価格 (買呼値)
3000 1002
4000 1001
5000 1000
999 4500
998 3000
997 2000

上表のような板の場合、「1000円で3000株の買い注文」が入ると、1000円の売り注文5000株のうち3000株と対当させて、1000円で3000株の売買が成立します。

(売呼値) 価格 (買呼値)
3000 1002
4000 1001
2000 1000
999 4500
998 3000
997 2000

次に、「成行で3000株の買い注文」が入ると、1000円の売り注文2000株と全て対当して売買が成立し、1001円の売り注文4000株のうち1000株と対当して1001円で1000株の売買が成立します。
※1000円で2000株、1001円で1000株の売買が成立します。

このような繰り返しによって、次々と売買が成立していき、株価は動いていきます。

[su_box title=”まとめ” box_color=”#133574″]
・株価は、寄り付きと引けには株寄せ方式で決まり、ザラバ中にはザラバ方式で決まる。
・株寄せ方式では、板に出ている買い注文と売り注文から合致する価格が一つに決まる。
・ザラバ方式では、価格優先の原則・時間優先の原則に従って価格が決まっていく。
[/su_box]

 

特別気配とは?

決算発表でサプライズがあった場合や大きなニュースがあった場合などは、注文が殺到して寄り付きで価格が決まらないときがあります。

例えば、買い注文が殺到したとしても、売り注文が全く出ていない場合は売買が成立しないため、価格は寄り付かずに一方的に上がっていきます。

このように、買い注文もしくは売り注文が一方的に出て、売買が成立しない状態を「特別気配」と言います。

一方的に買い注文が出ているときの特別気配は「特別買い気配」、一方的に売り注文が出ているときの特別気配は「特別売り気配」と呼ばれます。

[su_note note_color=”#fdfae0″]買い注文 が 売り注文 より多い場合を 「買いの特別気配
売り注文 が 買い注文 より多い場合を 「売りの特別気配」[/su_note]

といいます。

[keikou]特別気配となった場合も、株寄せ方式で価格が決定します。[/keikou]

特別気配のまま寄り付きから大引けまで板寄せ方式で価格が決まらないと、売買が成立せずにストップ高もしくはストップ安となり、価格だけが動いて引けることになります。

[su_box title=”特別気配のまとめ” box_color=”#133574″]
・決算発表やニュースなどでサプライズがあった場合などは、寄り付きで価格が決まらない特別気配になる。
・特別気配となった場合も、株寄せ方式で価格が決定する。 [/su_box]

 

株取引の大原則である株価の決まり方について徹底解説!のまとめ

株価は、寄り付きと引けでは板寄せ方式で決まり、取引時間中(ザラバ)にはザラバ方式で決まります。

板寄せ方式・ザラバ方式ともに、一見すると難しく思えるかもしれませんが、慣れてしまえば難しくありません。最初はよく理解できなかったとしたとしても、慣れてくれば理解できるようになってきます。

板寄せ方式・ザラバ方式についてざっくりと説明すると、株価は株を買いたい人が多ければ上がり、株を売りたい人が多ければ下がるということになります。この大原則さえ理解しておけば、株式取引を行う上では問題ありません。